クランチ(自体重)

概要
クランチは、仰向けに寝た状態で頭から肩甲骨あたりまでを丸めるように起こし、主に**腹直筋(お腹の正面)**を鍛える自体重トレーニングです。いわゆる「上体起こし(シットアップ)」とは異なり、腰を床につけたまま行うため、腰への負担を抑えつつピンポイントにお腹を刺激できるのが特徴です。特別な器具は不要で、自宅の限られたスペースでも手軽に取り組めます。動画やテレビを見ながらの「ながら運動」としても最適で、隙間時間を賢く使ってトレーニングできる点も大きな魅力です。この記事では、クランチの正しいフォームと効果的なやり方を、プロのトレーナーが徹底的に解説します。
1. クランチの正しいフォーム
クランチにはいくつかのバリエーションがありますが、ここでは下半身の筋肉(ハムストリングや臀部)の関与を抑え、より腹筋に集中しやすい脚を上げた状態で行う方法を解説します。
セットアップ(準備)
マットなどを敷いた床に仰向けに寝る。
両脚を揃えて膝を90度に曲げ、太ももが床と垂直になるように脚を上げる。
両手を頭の横に添える、または胸の前でクロスする(スタートポジション)。
動作
上げる: 腰を床につけたまま、おへそを覗き込むようにして上体を丸め、肩甲骨が床から離れるまで起こす。
戻す: 腹筋の緊張を解かないよう、ゆっくりと上体を倒して元の位置に戻る。
※頭が床につく直前で止めると、より負荷が高まります。
2. 効果を高めるためのポイント
腰を床に押し付ける
スタート時に腰が浮いて(反って)いると、腹筋に力が入りにくいだけでなく、腰痛の原因になります。動作中は常に腰で床を押し潰すようなイメージを持ち、背中を少し丸めることで腹直筋へ負荷を集中させられます。
「回数」よりも「筋肉の収縮」を意識する
速さや回数にこだわると、反動を使いやすくなり効果が逃げてしまいます。お腹の筋肉がギュッと縮まる感覚を意識しながら、ゆっくり丁寧な動作を心がけましょう。
正しい呼吸を忘れない
きつくなってくる後半こそ、呼吸を止めないことが大切です。
上げる時: 口から息を強く吐き出す(お腹を凹ませるイメージ)
下ろす時: 鼻から息を吸う 正しい呼吸は腹筋の収縮を助け、酸欠やめまいなどのリスクを防ぎます。
3. よくある間違ったやり方(NG例)
体の反動(勢い)を使ってしまう
背中が床についた反動を使ったり、頭を振る勢いで起き上がると、ターゲットである「腹直筋」への刺激が逃げてしまいます。腹筋の力だけで上体をコントロールすることを意識しましょう。
首だけを持ち上げている
手で頭を強く引っ張り、首だけを丸めてしまう動きもよくある間違いです。これは首を痛める原因になる上、腹筋はあまり使われません。首ではなく、胸(みぞおち)を丸め、肩甲骨を浮かせる意識を持つことが重要です。
主に鍛える筋肉について
腹直筋
腹直筋とはお腹の表面の部分、つまりはお腹の真ん中についている筋肉のこと。まるで板チョコのような形状をしており、腹筋が割れている状態は腹直筋がシッカリと鍛えられており、脂肪が周りにない状態を指しています。腹直筋はついている部分も非常に大きく、胸のすぐ下あたりから股下まであるのも特徴。さらに、一つの長い筋肉ではなく8つまたは6つのブロックに分かれているのもポイントで、一つ一つが腱でつながっています。骨盤の下にくっついているため、骨盤を動かすのも腹直筋ならではと言えるでしょう。

カラダバンク編集部
カラダバンク編集部にてフィットネスや食事に関する記事を執筆しています。
